2011-04-25

石けんの保管方法について

 
使用前なのに、石けんを包んでいた包装紙が水分で滲んでしまっている、ということがあります。

コールドプロセス法で作っている石けんは、
天然の保湿成分(グリセリン)、余分な油脂などが入っているため、
空気中の水分を引きつけてしまい、石けんが汗をかいたり、油分が滲んだりするのが理由です。

良い特徴ばかりに思えるコールドプロセス石けんだけど、
玉にキズなのが、溶けやすいこと(=水分をひきつけやすいこと)だと思います。
合成保存料なども無添加なので、天然の石けんの証かな、とも思います。

石けんの呼吸を妨げないため、そして、なるべく簡易包装にしたいので、
現在マトカ石けんでは、紙で包装をしています。
包装が水分で滲んでしまっても、石けんに異常はありませんので、ご了承下さい。

すぐに使わずに保管される場合は、乾燥した、通気のよい場所に置いてください。
包装を取り外してしまうのも、より乾燥がすすむので、固い良い石けんになりますよ。

それと、タッパー・缶・ジップロックなどに入れて冷蔵庫で保管すると、
汗もかかず、酸化もせずに保てるそう。
これは、石けんを長く作ってる方から聞きました。

私の手持ちの石けんは、過去に冷蔵庫保管をしなくても無事だったけれど、
今夏は同じ石けんの2個のうち、1個は冷蔵庫で冬眠をさせて比べてみようかな。
そして秋頃に蘇生。なんだかSF映画の冷凍人間みたい・・・
(いま浮かんだのは、ウッディ・アレンのスリーパー)

春夏は、レシピの水分量を少し少なめに調節したり、乾燥期間を長めにとったりと、
工夫しています。
が、これから梅雨〜夏にかけては、湿度もぐぐぐーんと上がるので、保管に気をつけて下さい。

面倒をおかけしますが、お家にいる石けんをどうぞよろしくお願いします。


余談
昨日友達とアメ横と合羽橋をぶらぶらした帰り道、
浅草駅から銀座線に乗って始発を待っていたら、ド派手なおじさんが視界に・・・
アァー!帽子(=金魚)おじさんだ!(宮間英次郎さん)
そばへ行きたい・・・じっくり帽子を見たい・・・
と思っていると、2〜3駅過ぎたところで、隣の座席に座るチャンスが巡ってきました。

私は、伊勢佐木町で働いていたこともあり、おじさんのファン。
おじさんのことを、「人生の鑑、そして心の友」と勝手に思っていたので、
緊張せずにすっと話しかけることが出来ました。
嬉しくて、今まで見たおじさんが出ていた根本さんの本や記事、テレビ番組を見たことなど話すと喜んでくれました。

おじさんが招待されたスイス、パリでの展覧会のこと、根本さんの本のこと、
震災の日のこと、最近あったことなど・・・お互いにいっぱいお喋りしました。
おじさんは、現在、埼玉県立近代美術館で開催中の「アールブリュット・ジャポネ展」
帽子を出品されているとのことで、その展覧会の帰り道でした。
被っていた新作の帽子には、沢山の人形やぬいぐるみ、ミラーボールのようなものに加え、
東北や日本を励ます言葉や、野菜・水・魚の放射能被害を現した、
本物のキュウリや魚の骨が刺さってました。

乗客の人たちは、何故か私たちを遠巻きに避けていたので、表参道までふたりっきりで長座席を独占し、歓談♡
一目を気にせず、勇気を持って自分のやれることを全うしている、
憧れの人と直接出会え、パワーをもらって、とっても感激、感化されました。
先月のJバーキンのチャリティライブを見た時も衝撃でした。
私の大好きな人たちは、皆エレガントに人生を生きている。
いろんなしがらみから解き放された、宇宙的なエレガントさって素敵。
私もあやかって少しでも近づけるようなりたいなァ。
まずは連休中に、アールブリュット展へ行こうと思ってます。